エネルギー基本計画案パブコメ、いまだ「集計中」

政府のエネルギー基本計画案に対する意見募集が今月6日に締め切られてから、16日で10日が経つが、担当する資源エネルギー庁は集まった意見の内容について「集計中」との説明を繰り返している。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

資源エネルギー庁 (Wikimedia Commons.)

政府がまとめた新たなエネルギー基本計画案では、原発を「基盤となる重要なベース電源」と位置付け、民主党政権が打ち出した「原発ゼロ」を実質的に放棄。案へのパブリックコメントは昨年12月6日から1か月間募集され、約1万9千件が集まった。

意見募集を担当した資源エネルギー庁は、結果の公表に関して「現時点でのめどは立っておらず、いつ、どのように公表できるか分からない」とだけ説明。パブリックコメントの集計や分析を行う人数も「明らかにできない」とした。

ちなみに、2012年9月に当時の国家戦略会議が「革新的エネルギー・環境戦略」を策定した際には、事前に行った意見募集で40日間に約8万件の意見が集まり、募集締切りから5日後の8月17日以降、意見は国家戦略室のウェブサイトに順次掲載された。今回、資源エネルギー庁は意見の掲載についても「未定」としている。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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