
高知県南国市にある後免(ごめん)町で5月11日、「ごめんなさい」を叫ぶ「第2回 ごめんな祭」が開催される。「ごめん文化」を定着させることで賑わいの場を形成し、地域活性化につなげることをねらったイベントだ。(フリーライター・今一生)
昨年5月に吾岡山の頂上(吾岡山文化の森)で開催された「第1回 ごめんな祭」では、事前に公募された「謝りたい人」がそれぞれ言えなかった「ごめんなさい」を叫んだほか、ご当地グルメの販売や餅投げ、ローカルヒーローの「ごめん戦隊ゴメンジャー」のショーなどが行われた。
「ごめんなさいPROJECT」は、地元の商工会会員・商工会議所会員・会社員・自営業者・農業共同組合など地元の20才~50才のメンバーで構成されている。
昨年は、プロジェクトの市民会議や映画「謝罪の王様」の上映会ジャック、地元の特産食材である軍鶏を使ったカレーパンの販売なども開催した。
町名になぞらえた「ごめん」をキーワードに、地元を「謝罪の聖地」として全国に売り出そうとしているのだ。
今年は、南国市の市長が「謝罪の聖地」としての認定証を手渡す式もある。この認定には、高地県知事も関心を持っているという。
「ごめんなさいPROJECT」実行副委員長の山中良成さんに、今年の開催に賭ける意気込みを聞いた。
「昨年は初めての開催で周知が徹底しておらず、叫ぶ方が日本人のみ40人でしたが、今回は留学生や英語教師などの外国人の方も叫ぶ予定です。祭りへの参加者は前回約1500人でしたが、今年は2000名以上の動員を目標にしています」
さらに、ごめんな祭のフェイスブックページや「南国いいね」という市内の面白ネタを投稿できるフェイスブックのページで、謝り方の良かった有名人を「ごめんなさい大賞」としてエントリーしてもらい、賞状だけでも送ろうという企画もある。
「人に謝ることは、人類共通の美徳であり、文化。このイベントを通じて、国内からの観光客を増やせるのはもちろん、海外へ認知が拡大すれば、新しい地域活性のチャンスになるかもしれない」(山中さん)
◆ごめんなさいPROJECT
http://www.gomennasaiproject.com