[CSR] サントリー、「水と生きる」を森林整備で実践

全国17 カ所の「天然水の森」マップ

サントリーは2020年までに、全国17 カ所の「天然水の森」で1万2000haの森林整備に乗り出す。これほど大規模な森林整備の背景には、「水源涵養地」の確保だけでなく、森や地域への恩返しの意味もあるようだ。サントリーホールディングスの内貴研二・コーポレートコミュニケーション本部部長・エコ戦略部長に聞いた。(聞き手は編集委員・高馬卓史)

◆「ウイスキー作り」で良質の水を求めた原点

――サントリーは創業期に国産ウイスキーの製造を始めましたが、「水源涵養地」整備の背景には、本業のために「良質な地下水」を確保する必要があるのですね。

内貴 その通りです。1923年に山崎蒸留所ができましたが、国内で初めてウイスキー作りにチャレンジする時に、国内各地の水を選りすぐって、わざわざウイスキーの本場スコットランドに送って、評価してもらいました。ですから、サントリーのウイスキー作りは、まさに「水選び」、水にこだわるところからスタートしたのです。

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高馬 卓史

1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。総合情報誌『選択』編集長を経て、独立。現在は、CSR、ソーシャルビジネス、コミュニティ・デザインなどをフォロー中。執筆記事一覧

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