「早く結婚を」「産まないのか」。どちらのヤジも、女性にしてみれば「余計なお世話」だ。一般社会では許容されない差別的、侮蔑的な発言が、しかし議会では往々にして横行している現実がある。

「有権者の注目は、選挙の時には高まるが、通常の議会運営に対しては低くなりがち」。議会で暴言がまかり通る背景を、前出の音喜多議員はこう見る。

「議会の質問では、質問者も答弁者も決まった原稿を読み上げるだけ。活発な議論は行われず、やりとりがあらかじめ決まっているから、傍聴する人も少ない。そこで議員がうっぷんを晴らすようにヤジを飛ばしているのではないか」(音喜多議員)

今回の塩村議員へのヤジは、自民党議員が陣取る議席の方から上がったとされる。都議会自民党は20日、「執行部として事実関係の確認を行うなど、必要な対策を取る」とする幹事長声明を発表した。しかしいつまでに対策を取るかは未定だ。自民党本部は「都議会自民党に対して事実確認を求める決定は、今のところない」としている。

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