オンオフ兼用のグラベルバイクで「小さな冒険の世界」へ

■間違いだらけの自転車選び(36)山本修二(自転車ジャーナリスト)

記事のポイント


  1. 新しい世界へ踏み出せる冒険自転車とは
  2. キャンプツーリングもこなせる拡張性
  3. 自分に必要なスペックを見極める

クロスバイクのようなフラットバーでも、しっかり未舗装路を走れるグラベルバイク
クロスバイクのようなフラットバーでも、しっかり未舗装路を走れるグラベルバイク

今回の自転車: サルサ/ジャーニアー フラットバー アルタス650B

ジャーニアーは、軽量のアルミニウムフレームとフォークで構成されたグラベルバイク。今回紹介するグレードは、650B×47という太めのタイヤを装備。幅広のフラットバーと組み合わせることで、未舗装路に慣れていない人でも安心してグラベルライドを楽しめる仕様だ。通勤やフィットネスライドなど普段の街乗りから、休日にキャンプ道具を積んで未舗装路を駆け抜けていくアドベンチャーライドまで幅広く使える。価格14万800円(税込)

モトクロスインターナショナル http://ride2rock.jp/brands/salsa-cycles/

■冒険するための自転車を作るアメリカ生まれのブランド

サルサは、アメリカ・ミネソタ州に本拠地を置くスポーツ自転車専門ブランド。グラベルバイク、MTB、ファットバイク、E-バイクなど、冒険心をくすぐる高性能バイクを数多くリリースしている

「アドベンチャー・バイ・バイク」というキャッチフレーズを掲げ、自転車に乗って好奇心のおもむくままに自然のなかへ繰り出したり、厳冬のアラスカなど、非日常的な環境下でバイクライドを楽しむようなライフスタイルを提案。そんなスピリットを実現すべき数々の自転車とパーツを世に送り出している。

また、サルサブランドを傘下に持つQBP(Quality Bicycle Products)は、自転車業界のなかでは数少ないBコープ認定企業。生産段階での徹底した環境配慮や、オフィスで使う電力や空調の効率化、自転車通勤をする人に対しての手厚いサポートなどを実施している。

■普段乗りからキャンプ旅まで1台で楽しめる

今回紹介するジャーニアーは、サルサの主力商品であるグラベルバイクのなかでも比較的買いやすい戦略モデル。650Bと700Cという2種類のホイール径、ドロップハンドルとフラットバーの2種類のハンドル、さらに幅広いグレードのパーツを組み合わせた多数のモデル(日本国内では8モデル)をリリースしている。

ベースとなるフレームは、全モデル軽量アルミニウム製。パーツの仕様によって約15~44万円と価格幅が広く、今回紹介するモデルは、もっとも買いやすい15万円を切る価格が魅力だ。

アルミフレームにアルミフォーク、650B×47タイヤ、フラットバー、シマノ/アルタスのコンポーネントを搭載。フレームとフォークには、様々なバッグを装着できるアイレット(ネジ穴)が多数ある。フレームの上部に補給食を入れる小型バッグを装着したり、フォークの左右に大きめのバッグを装備することもできる。必要最低限の道具を厳選してキャンプ旅をするバイクパッキング用のバッグ類を搭載すれば、キャンプ用品を余裕で積載できる拡張性を誇る。

フレームのいたるところに小型バッグなどを装着できるネジ穴が装備されている
フレームのいたるところに小型バッグなどを装着できるネジ穴が装備されている

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山本 修二(自転車ジャーナリスト)

1963年東京生まれ。ライター。雑誌を中心に、競うことなく笑顔で楽しめる自転車ライフを提案している。最新著書『スポーツ自転車でいまこそ走ろう!』(技術評論社)。

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キーワード: #サステナビリティ

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