エスビー食品の人気スパイス、4割をフェアトレード認証に

国内のフェアトレード認証スパイス調達でシェアトップのエスビー食品はこのほど、「ORGANIC SPICE(オーガニックスパイス)」シリーズにおいて、フェアトレード認証商品を全品目の44%にあたる29品目に拡大すると発表した。(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長=潮崎 真惟子)

同シリーズは全品有機JAS認証を取得

スパイスは歴史的にも搾取的な貿易構造が存在した産品として知られる。現在も一部の生産国では児童労働や劣悪な労働環境が指摘されているが、国内企業で取り組みを進めている例は少ない。

同社は本シリーズにおける胡椒やシナモン、ターメリックなどの従来の品目に加え、新たにバジルやレモングラス、ナツメッグなどへも認証の取り組みを拡大した。

近年急成長する家庭用有機スパイス市場においても、同社は7割以上のシェアを誇る。パッケージに関わるCO2排出量を大幅削減するなど、環境・人権の両面から商品を進化させる。

shiozaki

潮崎 真惟子(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長)

デロイト、オウルズコンサルティングにて企業・政府・NPOに対する事業戦略やサステナビリティ分野のコンサルティングや人権デュー・ディリジェンス事業に従事し、2021年より現職。「児童労働白書2020」執筆

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