こうした動きは、実は日本の各地で始まっている。大阪ガス、地域の中堅企業、自治体の首長、NPO、市民らが集まって2012年に始動した「大阪を変える100人会議」は定期的にソーシャル・ダイアログを開催、地域の社会課題の解決を目指している。

具体的には3カ月に1度、大阪府下のNPO・社会起業・行政・企業・教育機関(教授・学生)・地域活動・中間支援組織などのリーダーたちが集まり、社会テーマ・セクター・組織の壁を越えて蜘蛛の巣状にソーシャルネットワーキングを広げる。そこから複数の「100人会議分科会」や、1団体ではできなかった社会課題の解決プロジェクトも多数生み出されてきた。
鎌倉では、IT企業を中心とした協同プロジェクトが起きている。「カマコンバレー」だ。法人会員18社、個人会員57人とまだ小規模だが、月に1回開催する定例会には、70人以上が参加し、盛り上がりを見せている。