記事のポイント
- 大手ビールメーカー4社は環境配慮型の資材を同時に採用すると公表した
- 大手4社がGHG排出量の低い環境資材を同時に採用したのは国内初だ
- 各社は製品の脱炭素につながる領域を「非競争領域」と捉えた
アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリーホールディングスはこのほど、環境配慮型の飲料缶蓋を4社同時に採用すると公表した。この缶蓋はリサイクル原料を使っており、従来の缶蓋と比べて温室効果ガス(GHG)の排出量を4割削減した。4社が同時に、GHG排出量が低い資材の採用を決めたのは国内初だ。(オルタナ副編集長=池田 真隆)

大手4社が採用を決めたのは、「EcoEnd(エコエンド)」という資材だ。2025年2月以降、各社は販売するビール類の缶蓋を同資材に切り替える。
エコエンドは、東洋製罐とUACJが共同開発したもので、酒類・飲料業界での本格的な採用は初となる。アルミ新地金の使用量を41%減らし、リサイクル原料の割合を75%に増やした。その結果、従来の飲料用缶蓋と比べて、GHG排出量の約4割削減を実現した。
■「どこか1社が持ちかけたものではない」