ヤマハは、インバウンド観光の振興策・バリアフリー化施策を進めたい事業者、公共施設、観光施設に向けて、多言語の音声・文字ガイドの構築を支援するサービス「おもてなしガイド」を2014年10月に開始した。日本語が分からない外国人や、音が聞こえにくい高齢者や聴覚障がい者にも、日本語音声の内容を簡単に伝えることができる。(フリーライター・今一生)
このサービスは、多言語の音声・文字ガイドの構築を支援する。対象となる音声アナウンスが聞こえる場所で自分のスマホやタブレット上のアプリを開けば、自分の必要とする言語で翻訳情報をリアルタイムに受け取ることができるというもの。
イベントの事業者、公共施設、観光施設などにとっては、既存のスピーカーや映像ディスプレイなどの設備を活かしたまま、特殊な機材を導入することなく、安価かつスピーディーに多言語化された音声や文字の提供を行える。
大阪府や大阪市、大阪の企業などから成る大坂の陣400年プロジェクト実行委員会が先行採用し、「大坂の陣400年天下一祭 冬の陣」では、英語・中国語・韓国語の3カ国語の翻訳にも対応した。
同イベントでは、入場料が必要な3Dシアターなどで導入し、アプリを搭載したタブレットを無料で貸し出した。
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