読み進めて行くうちに会社の掲げる志の似ていること、そしてあまりにスリリングな歴史にすっかり魅了されてしまいました。シュイナード氏は断言しています。
「最後に、私たちのビジネスで最も重要な使命について触れておきたい。それは『私たちの地球を守る』ことだ。私たちの会社ではこのことを何よりも優先している。売上高より、利益よりもだ」
ゴア元副大統領が「不都合な真実」の中で地球の形をした金塊と地球の模型を比べて、こちらも悪くないが、と金塊を見てニヤリとしていたことを思い出しましたが、地球が破壊された上で金の塊が何の役に立つのでしょう。売上よりも利益よりもまず地球。その当たり前の理屈が、とても新鮮で、ユニークで、独特なこととして捉えられていること自体が、まさに地球の危機を表していると思います。
私たちエムズシステムも「まず地球」だと考えています。但し、私たちの母なる星、地球は、私たちが考えている以上にはるかに賢く、自浄作用に長けているとも思えます。
「地球を守ったり、地球を救ったり」する前に、私たちの心の中に巣くっている不平・不満、他者への羨望、侮蔑、そうした心の不安をなくすことが、地球の環境を考える近道だと思います。
心のアンバランスを矯正して行くには、真実の音楽の力こそ相応しいのではないかと考えているのです。音楽そのものが持っている力、効用は私がいまここで述べるまでもなく明らかでしょうが、その力が、効用が正しく効果的にそしてバランスよく心や体に伝わるためには良い道具が必要になります。
音が、音楽が、あるがままに、心に直接響き、自然に聞こえてくるスピーカーによってこそ、よりバランスの取れた、音楽の力と効用が発揮されると思います。