社会を変えるプロフェッショナル「ファンドレイザー」とは[鴨崎 貴泰]

■世界でも人気の職業「ファンドレイザー」
「ファンドレイザー」は、世界でも非常に人気の高い職業です。例えば、NPOの本場、米国では「ファンドレイザー」が人気職業TOP30に入り、報酬の面でも、実力のあるファンドレイザーの中には年収が100万ドルを超え、ヘッドハンティングの対象になるなど、確固たる地位を獲得しています。

さらに、その中でも認定ファンドレイザーに対する評価は高く、北米地域では、同じファンドレイザーでも資格取得の有無で、年収で平均2万ドル(160万円)程度の待遇差があります。日本でも近年求人情報サイトに「ファンドレイザー」のカテゴリーができたり、日本を代表するNPOから「ファンドレイザー」の求人が次々に出され、中には「ファンドレイザー」の資格手当がつくなど、プロフェッショナルとしての「ファンドレイザー」の認知とニーズの高まりを感じます。

■「ファンドレイザー」になるためには
日本ファンドレイジング協会では2011年から、社会を変えるプロフェッショナル「ファンドレイザー」を育成、認定する事業行っています。社会の「ファンドレイザー」に対する期待の高まりを受け、2015年3月現在500人以上の「認定ファンドレイザー」「准認定ファンドレイザー」が全国に誕生し、日本を代表するNPOの「ファンドレイザー」として、または、起業・独立してコンサルタントとして大活躍しています。

1700人以上が受講したファンドレイジングを体系的に学ぶ日本で唯一の研修
1700人以上が受講したファンドレイジングを体系的に学ぶ日本で唯一の研修

ファンドレイザーを目指すには、まず「准認定ファンドレイザー必修研修」の受講をすすめています。本研修は、これまでのべ1700人以上が受講し、ファンドレイジングに必要な組織の成長戦略、寄付・会費・助成金を得るための戦略や基本スキルを体系的に学ぶことができる研修で、学生や一般企業の方でも受講いただけます。

今年6月に行われる「准認定ファンドレイザー」の試験に向けて、4月から研修を開催しています。興味のある方は、当協会のウェブサイトをご覧ください。

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鵜尾 雅隆(日本ファンドレイジング協会代表理事)

連載:社会イノベーションとお金の新しい関係 日本ファンドレイジング協会代表理事。国際協力機構、外務省、米国NPOを経て、ファンドレイジング戦略コンサルティング会社ファンドレックス創業。寄付、社会的投資の進む社会を目指して日本ファンドレイジング協会を創設。著書に『ファンドレイジングが社会を変える』など。

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