これにとどまりません。東京には2014年10月26日に銀座にオープンした「銀座NAGANO」があり、オトメはイベントを盛り上げます。オトメには、幅広い「学び」へ誘う役割があります。県によれば、「山」になじみの薄い年代層の関心を呼ぶねらいがあるそうです。
「山ガール」のほか、「森ガール」(mixiの森ガールコミュニティから2008年に話題)、「里ガール」(福井県)、「島ガール」(伊豆七島・東海汽船)もあり、ついに「狩りガール」(一般社団法人 大日本猟友会提唱)まである時代です。
生物多様性の保全は複合課題です。単に環境保全だけではできません。生態系の研究調査や利用との調整やコミュニティの理解も必要です。次に、保全には、みんなのパートナーシップによる補完が必要です。企業は本業関連で参加する方が効果的です。専門家の知見を得て「みんなで学ぶ」べきです。活動内容は、「知る・活かす・つなぐ」がポイントでしょう。
特に「つなぐ」部分は、音頭取りの県のイニシアティブが重要です。このように、関係者すなわちステークホルダーが相互に協力、補完し合いながら継続的に成果を積み上げていくような活動においては、何よりも「人と人のつながりを生かすパートナーシップ」が求められます。プラットフォームづくりに県庁職員のアイデアを募って尽力されている、長野県知事のリーダーシップはすばらしいと思います。

■ 「しあわせ信州創造プラン」で「まち・ひと・しごと創生」へ
長野県は、「しあわせ信州創造プラン」(長野県総合五か年計画)の中で「農山村産業クラスター形成プロジェクト」として、世界水準の山岳高原観光地づくり、県民参加型観光地域づくり、農林業の高付加価値化を目指しています。