記事のポイント
- サラヤは6月1日まで、万博のパビリオンで、「サラヤウィーク」を開催している
- サラヤは期間中、海洋保全の取り組みや海の課題解決につながる製品を展示する
- 同パビリオンは、再生紙や竹などを活用した「廃棄物ゼロ建築」としても注目を集める
サラヤは6月1日まで、大阪・関西万博のパビリオン「ブルーオーシャン・ドーム」で、「SARAYA(サラヤ)ウィーク」を開催している。「海の蘇生」をテーマにした同パビリオンは、再生紙や竹などを活用した「廃棄物ゼロ建築」としても注目を集めている。サラヤは期間中、海洋保全の取り組みや海の課題解決につながる製品を展示する。(オルタナ輪番編集長・吉田 広子)
ブルーオーシャン・ドームは、特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン(東京・品川)が展開するパビリオンだ。「海の蘇生」をテーマに、海洋資源の持続的活用や海洋生態系の保護に関する展示を行う。
ブルーオーシャン・ドームは、「廃棄物ゼロ建築」だとして注目を集めている。建築家の坂茂氏が設計し、素材には再生紙や竹、カーボンファイバー(炭素繊維)を使った。
展示のディレクションは、デザイナーの原研哉氏が手掛けた。水の循環を連想させるアート作品を展示するほか、海洋汚染に関する映像作品を半球形スクリーンに映し出す。

サラヤウィークの開催にあたり、更家悠介社長は、「プラスチックによる海洋汚染だけでなく、持続可能な地球環境を実現するために、ビジネスを通じて少しでも貢献したい。たとえ小さな取り組みであっても、挑戦し、何かを変えることができれば意味があると思っている」と意気込みを語った。

「世界を見渡してみると、米国の大統領は石油採掘を推進し、ロシアの大統領はウクライナへの侵攻を続けている。戦争は、人的被害に加え、膨大なCO2を排出する。万博に対して、厳しい意見が多いのも事実だが、『平和な世界』を実現するために、大きな役割も担う。平和な世界を実現しながら、ビジネスも発展させていきたい」(更家社長)