アパレルブランドの環境取り組み評価、H&Mが2年連続トップに

記事のポイント


  1. 環境NGOが、42のアパレルブランドの環境報告を評価した
  2. 排出量を大きく減らしたH&Mは「B+」となり2年連続でトップとなった
  3. 一方で、排出量を大きく増やしたSHEINは最低のFランクとなった

環境NGOのスタンド・アースはこのほど、42のファッションブランドの環境報告内容を評価した。H&Mは、サプライチェーンでの温室効果ガス排出量を顕著に削減して「B+」となり、2年連続でトップとなった。一方で、SHEINは、排出量が2.7倍に拡大したと推測され、最低評価のFランクとなった。(オルタナ輪番編集長=北村佳代子、編集協力=植松美海)

環境NGOが42のアパレルブランドの環境報告を評価した

環境NGOのスタンド・アースは、42のアパレルブランドの環境報告を評価した報告書「脱化石燃料のファッションスコアボード2025」をまとめた。

アパレルブランドの環境報告の内容をもとに、「コミットメントと透明性」「再生可能エネルギーへの移行」「アドボカシー」「素材と循環」「クリーンな出荷」の5つの項目で評価し、「A」から「F」で評価した。

H&Mグループは総合で「B+」でトップとなり、アイリーン・フィッシャー(B-)、グッチなどのブランドを持つケリング(C+)、リーバイス(C+)、パタゴニア(C+)が続いた。

日本からは、アシックスが「D+」、ファーストリテイリングが「D」の評価となった。

報告書によると、2024年に、新品の衣料品の生産に伴うGHG排出量は、世界の排出量の少なくとも4%を占め、世界中の航空機が排出する量を上回った。

■H&Mが高く評価された理由とは
■「SHEINが国なら、その排出量はレバノンと同規模」
■アパレル業界全体でのポジティブな動きも
■アシックス、ファストリの課題は
■D2Cモデルが「クリーンな出荷」阻む

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北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

オルタナ輪番編集長。アヴニール・ワークス株式会社代表取締役。伊藤忠商事、IIJ、ソニー、ソニーフィナンシャルで、主としてIR・広報を経験後、独立。上場企業のアニュアルレポートや統合報告書などで数多くのトップインタビューを執筆。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。2023年からオルタナ編集部、2024年1月からオルタナ副編集長。

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キーワード: #サステナビリティ

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