記事のポイント
- ミニストップがほぼ全店舗で、手づくりおにぎりと手づくり弁当の販売を中止した
- 実際の製造時刻から遅れた時刻を打ったラベルを貼っていたことが明らかになったためという
- 「製造日時偽装」の可能性もあり、7日間も販売中止が続く異常事態になった
ミニストップは2025年8月9日、「手づくりおにぎり」と「手づくり弁当」の販売を一時中止したと発表した。販売を中止した理由について、同社の広報担当者は、オルタナ編集部の取材に、「一部の商品にラベルの貼り間違えが発覚したため」と説明した。同社によると、現時点(8月15日)では同商品を食べたことによる体調不良者は出ていないという。(オルタナ輪番編集長=池田真隆)

同社は8月9日、同社サイト上に「重要なお知らせ」として、「手づくりおにぎり」と「手づくり弁当」の販売を一時中止したことを掲載した。
「手づくりおにぎり」と「手づくり弁当」は、店内で炊飯して製造する「出来立て」が強みの商品だ。国内1818店舗中(2025年7月31日時点)、約9割の店舗で同商品を取り扱っている。
ミニストップは販売を中止した理由について、詳細を公表していなかった。9日に公表した文書では、「一部の店舗で商品製造のルールを逸脱した行為を確認したため」としていた。
オルタナ編集部が13日、同社の広報担当者に販売を中止した理由を聞いたところ、「ラベルシールの貼り間違えが発覚したため」と説明した。
同社の製造ルールでは、手づくりおにぎりと手づくり弁当は、店舗で炊飯して製造するため、商品に作った時刻を明示したラベルを貼ってから店頭に出すようにしている。
しかし、一部商品には作った時刻から遅れた時刻を明示したラベルを貼っていた可能性が明らかになったという。どれくらいの時差があったのか確認したが、広報担当者は「調査中で回答できない」と答えた。
■商品ラベルとは違う具が入ったおにぎりも
■調査の終了予定時期の「見込みは立っていない」
■なぜラベルシールの貼り間違えが起きたのか