石炭よりCO2排出量が多い「輸入木質ペレット」

記事のポイント


  1. 輸入木質ペレットによる発電は化石燃料発電よりも多くのCO2を排出する
  2. 木質ペレット需要の増大は森林伐採の圧力となっている
  3. バイオマス発電の種類や利用法には十分な検討が必要となる

大規模な木質バイオマス発電所の建設が全国で相次ぐ。燃料となる木質ペレットの輸入量は年々増加し、国内生産量の約20倍に上った。しかし、NPO法人バイオマス産業社会ネットワークの泊みゆき理事長は、輸入木質ペレットを使用した場合のCO2排出量の多さを問題視する。(バイオマス産業社会ネットワーク理事長・泊みゆき)

これは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)で、消費者が負担する賦課金によって、支えられている。

木を燃やすと、熱量当たり石炭火力以上のCO2が排出される。バイオマスは「カーボンニュートラル」と言われるが、森林を伐採して燃焼した場合、森林が再生しなければ、大気中のCO2濃度は石炭火力以上に高くなる。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #脱炭素

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