サステナブル・ブランド国際会議を初開催、満員に

その後、13時15分から基調講演「サステナビリティはなぜ、ブランディングの中核となるのか」(シリクン・ヌイ・ローカイクン氏=SLM社)、パネルディスカッション「サステナブル・ブランドとは何か、企業は何をすべきか」(青木茂樹・駒大教授、ピーター・D・ピーダーセン・NELIS共同代表、シリクン・ヌイ・ローカイクン氏、足立直樹・レスポンスアビリティ社長=モデレーター)と続いた。

15時30分からの特別講演では、有馬利男・国連グローバル・コンパクト・ボードメンバー・富士ゼロックス元社長が「サステナビリティで企業品質を高めよ」と題して講演をした。有馬氏は講演の冒頭、富士ゼロックス社のCM「モーレツからビューティフルへ」(1970年)を会場に流し、同社が提唱した「ビューティフル」という表現と、現代に求められている持続可能性の根本は同じだ」と口火を切った。

16時45分からは「サステナブル・ブランド 日本企業の先進事例」と題し、ナビゲーターの竹村真一・京都造形芸術大学教授が「触れる地球」の解説をした後、3社が発表した。プレゼンターは髙橋健三郎・味の素 理事広報部長、神田三奈・三菱ケミカルホールディングス経営戦略室KAITEKIグループマネジャー、花形照美・リクルートホールディングスソーシャルエンタープライズ推進室室長の3人だった。

当日は定員300人を上回る313人が来場した。内訳は企業関係者が85%、NGO/NPO関係者が9%、学生が6%だった。主催者である博展の鈴木紳介取締役は「これだけ多くの企業関係者やNGO/NPO関係者が集まったのは、日本でもサステナビリティに対する理解度が高まってきた証拠。この流れを是非とも今後につなげたい」と意気込んでいる。

博展は今年6月、米国サンディエゴで開かれる「Sustainable Brands」(サステナブル・ブランド国際会議)の本会議にも参加し、日本からの出展社や参加者を募集する。2017年からは、毎年春に「サステナブル・ブランド国際会議」(2日間)を開催する予定だ。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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