風力発電会社のウインド・パワー・いばらき(水戸市)は、7月1日より国内初となる洋上風力発電所「ウインド・パワーかみす風力発電所」(茨城県神栖市)の稼動を開始した。富士重工と日立製作所が共同開発した大型風車「SUBARU80/2.0 風力発電システム」7基を導入し、7千世帯分の電力を発電する。
同発電所は海岸から50メートル沖合に、約2kmの距離にわたって発電用風車を配置。海上に設置することで建物や地形の影響を受けにくく、騒音や振動などの影響も軽減できる。
風車はローターを風下に配置する「ダウンウインド方式」を採用しており、1基あたりの出力は2000kW。同クラスの風車でダウンウインド方式を商用化したのは「SUBARU80/2.0」が世界初。(S)