フランスで、野菜の水耕栽培ができるユニークな温室を若い起業家グループが商品化した。温室の中の水槽でマスなどの魚を飼い、魚の糞(ふん)が肥料になる。天井のソーラーパネルでエネルギーを自給し、自動で温度調節や水の供給ができる。家族が食べるだけの野菜を無農薬・無化学肥料で栽培できる。(羽生 のり子)
温室を商品化したのは、アルザス地方に本社がある「マイフード」。創業者はマーケティングの学校を出たマチュー・ウルバンさん、エンジニア出身のミカエル・ガンデクルさんとジョアン・ナザラリさんの3人組で、いずれも30歳前後と若い。今春、パリの国際農業見本市に温室の実物を設置し、大きな注目を集めた。