「食卓のマグロに逆風?」なのはどっちだ

(ここから引用)
日本では漁業の生産性が低く、新規参入が何十年も途絶えて、漁村の過疎化と高齢化が進んでいる。日本国内だけを見ていると、漁業に未来は無いように見えるのだが、海外では先進国・途上国ともに漁業は利益を生む成長産業になっている。
(中略)
漁業が成長している国と衰退している国の違いは、漁業政策の差で説明できる。高い成長が見込まれているノルウェー、ニュージーランド、南アフリカなどは、漁業の生産性を維持するための厳しい漁獲規制が導入されている。

水揚げして良い最小サイズを設定することで、未成魚の保護している。控えめな漁獲上限を設定して、十分な親魚を残した上で、経済的が高い大型の個体を旬に漁獲している。漁獲規制があるために、安定して利益が出せる仕組みになっているのである。

日本では漁業者が好きなだけ魚を獲れる仕組みになっている。十分規制が無いことから、大きな魚を獲り尽くして稚魚が漁獲の中心になっている漁業も少なくない。クロマグロや、ニホンウナギや、ホッケなど、明らかに乱獲状態にあるにも関わらず適切な漁獲規制がされずに、資源が枯渇している。(引用終わり)

ーーこの続きはオルタナ本誌46号を参照頂きたいが、要は日本の漁業は「獲りすぎ」で自らの首を絞めている構図なのだ。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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