「食卓のマグロに逆風?」なのはどっちだ

それなのに目先の利益にとらわれて、自己規制できない状況が何十年と続いてきた。国内事業者の声に右往左往して、断固とした姿勢を示せない水産庁も問題だ。

いま東京は築地市場の移転問題が再び注目されているが、この市場を将来的に生かすか殺すかは、実は水産政策に掛かっている。

そして、メディアも消費者も「日本漁業に海外の政府やNGOが圧力を掛けている」などという近視眼的な視点に惑わされず、真に持続的な漁業を育てるべく、日本漁業を応援していくべきではないだろうか。そのためには、しばらくは食べたくても我慢する姿勢も大事であり、しっかり待てば、必ず食べられる日が来ることを知っておいた方が良い。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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