東京海洋大学は7月29日、リチウムイオン電池を搭載し急速充電に対応した世界初の電池推進船の航行試験を開始したと発表した。
建造したのは小型船舶の「らいちょうⅠ」で、全長11m、12人乗り。30分の急速充電で45分間の全力航行(20km/h)が可能だ。電動機により推進するので熱機関に特有な排気や振動がなく、大気や水質を汚染しない。また、リチウムイオン電池を採用することにより高出力で安定した航行を実現した。
同大学では東京電力やヤマハ発動機などと共同して急速充電対応型の電池推進船の開発を進めている。今後は同大学の品川キャンパスと越中島キャンパスの間の東京湾で運航試験を重ね、実用化に向けてデータの蓄積と解析を行うとしている。(S)