日本近海に海洋生物種の14%存在

日本近海は世界の海にすむ生物約23万種のうち3万3629種、全体の14.6%が分布する種の宝庫であることが、海洋研究開発機構による調査で分かった。同機構が8月3日に発表した。

国際調査の一環で、世界の海では約23万種が確認され、比較した世界25海域では1位だった。微生物から哺乳(ほにゅう)類までを網羅する「海の生物目録」をつくる初の国際共同研究の一環で、80カ国、2000人以上の研究者が参加し、日本では同機構や東京大学が参加した。

日本の排他的経済水域(沿岸約370キロ)は海全体の面積の0.9%に過ぎないが、生物の種類は豪州近海の3万2898種を上回り最多。特に巻き貝(7013種)、魚類(3770種)、甲殻類(2501種)が多く、固有種も多かった。日本近海の複雑な地形や寒暖流など多彩な環境が多様性をもたらした。(I)

海洋研究開発機構 プレスリリース

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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