イノベーションは「ゴミ処理」から

ゴミ箱のない街並み

来日した外国人旅行者には、「日本の都市の不思議」としていくつか疑問が必ず生ずるといいます。その疑問について、たまたま偶然、TBS「所さんのニッポンの出番!」で昨年紹介されました。その内容は日本人として生活している私も共感できることで、ずっと不便に感じていたことでした。

外国人が不思議に思うことのひとつは、「ゴミ箱が街に少ないのに、なぜ街にゴミが落ちていないのか」というものでした。確かにゴミだらけ、ゴミ屋敷はワイドショーなどでその映像とともに話題になりますし、眼を覆いたくなるような映像が映し出されることが多いです。

ですが、普段私たちが歩くような街中、あるいは繁華街の中で、舗道がゴミで汚れているので醜悪至極で見るに耐えないという文脈につながりません。ましてや、街が汚れるのは日本の街中にゴミ箱が少ないからだと、いう理由づけは話題になりません。

街中でゴミ箱が少ないことは私もよく思っていましたし、今でもそう思っています。街中のゴミはいっときコンビニのゴミ箱に入れられていたようなことがありました。分別用のゴミ箱が店外にあった頃でした。

その当時のゴミ箱には乱雑にゴミが投入されていて、実に汚かった記憶があります。最近ではコンビニのゴミ箱は店内にあるので、そんなに簡単にゴミを投入できなくなっています。だから、よけいに街を歩いている時に発生するゴミの捨て場所を探してしまいます。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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