
サステナブルコミュニケーションの国際的識者であるGoodvertising Agencyのトーマス・コルスター ディレクターが、3月9日、サステナビリティと経営の統合を考えるサステナブル・ブランド国際会議2017東京で講演した。コルスター氏は、事業の社会性を伝えるときに多くの企業が陥る罠があるとし、効果的な発信方法について話した。(オルタナ編集部=池田 真隆)
コルスター氏は、21歳で広告業界に入ったが、広告業界を選んだ目的の一つは給与だった。広告の世界に15年以上いるが、広告マーケティングの世界では、利益や売上中心で話が進んでいるように感じるという。本来広告は、人間関係があってこそ成り立つビジネスだが、利益を優先するあまりにさまざまな関係が希薄になっている。
今、サステナブルなコミュニケーションを考えることが重要になっているが、多くの企業が陥る罠がある。それをコルスター氏は、良い顔と悪い顔を持つ「2つの頭を持つモンスター問題」と呼んでいる。