
環境省はこのほど、環境マネジメントシステム「エコアクション21ガイドライン」を改訂し2017年度版を公表した。取組データを集計する仕組みを盛り込み、環境経営実践の成果が分析できる仕組みとして整備し、企業価値を継続的に改善する基盤としての活用を企業・団体に呼びかけていく。
「エコアクション21」は、ISO14001国際規格取得が負担となる中小企業・大学等教育機関などでも取り組みやすい環境マネジメントシステムとして、1996年に環境省が策定した。
2017年度版ガイドラインは、2015年のCOP21(第21回気候変動枠組条約締約国会議)で発効したパリ協定やESG投資の広がりを反映し、バリューチェーン上重要な位置付けである中小企業においても、「経営のなかに環境への取組を位置付けることで,事業者の成長を加速させ,進化を最大化できること」を念頭に改定作業が進められた。