
西友は漁業者や国際環境NGOと協力し、持続可能な漁業へ向けた「漁業改善プロジェクト(FIP)」の対象となるスズキの販売を5月から正式に始めた。プロジェクトでは東京湾のスズキ漁が今後も持続できるように、第三者機関の審査や定期的なモニタリングを通じてスズキの適正な生育に配慮した資源管理を行う。西友は通常のスズキと変わらない価格で、関東にある20店舗で販売する。
魚の乱獲や海の環境変化で世界的に水産資源が枯渇している昨今、漁業の持続可能性へ向けた取り組みが求められている。ヨーロッパやアメリカでは「海のエコラベル」と呼ばれる海洋管理協議会(MSC)認証や水産養殖管理協議会(ASC)認証を取得したサステナブルシーフードの需要が高まりつつある。世界の水産漁獲量の14%がMSC認証プログラムに参加しているが、日本国内では、MSC認証を取得しているのは宮城県のカツオとビンナガマグロ漁など3件のみだ。