三鷹光器とJFEエンジニアリングは9月1日、共同で開発を進める高効率の太陽熱発電システムの実証実験に成功したと発表した。高性能の集光装置で蒸気を発生させて発電タービンを回す仕組みで、太陽エネルギーの7割を蒸気として回収できるという。
太陽光はへリオスタットと呼ばれる集光装置でタワー型の集熱装置に集める。ヘリオスタットの開発には太陽光の自動追尾技術や高精度の集光技術が不可欠で、天体観測機器の開発で定評のある三鷹光器が担当。JFEエンジニアリングは蒸気タービンなどのプラント開発を受け持った。
今後、太陽光発電プラントはサンベルト地域を中心に年間2兆円規模の需要が見込まれ、両社は今年度中に商用機の受注を目指す。(斉藤円華)