[Sustainablebrands.comから転載]

【サステナビリティ 新潮流に学ぶ 第16回】大量生産・消費の社会は、地球環境問題を契機に、大きな変革を迫られています。成長第一主義で進んできた生産システムですが、消費の側からの批判によって生産内容の見直しが促されはじめました。(SB-Jコラムニスト 古沢 広祐)
環境の消費からエシカルな消費へ
その発端は、グリーン・コンシューマリズム(環境を重視する消費)の動きです。グリーン・コンシューマリズムの台頭は、見た目や表面的な豪華さに重きを置くのではなく、環境に及ぼす影響など商品の背後にある価値や質を問う新しい消費者意識ないし価値観の形成を内在させたものでした。それは消費者の狭い利己的な欲望を脱皮して、新たな社会意識と価値・文化の形成への動きと捉えられます。