安価で高性能なリチウム電池正極材

GSユアサは9月9日、リチウムイオン電池用正極材料として安全性が高く出力特性にも優れ、従来品と比べて比較的安価に合成できる「リン酸バナジウムリチウム」の開発に成功したと発表した。同社ではハイブリッド車(HEV)や、アイドリングストップ機能に特化した「マイクロHEV」に向けて開発を進めるとしている。

リン酸バナジウムリチウムはポリアニオン系正極材料の一種で、従来の材料よりも安全性が高いことで知られる。現在、ポリアニオン系材料としてはリン酸鉄リチウムの実用化が進むが、合成にコストがかかるのが難点だった。 リン酸バナジウムリチウムは、リン酸鉄リチウムと同等の安全性を確保しながら20%以上の出力特性を得ているという。(オルタナ編集部=斉藤円華)2010年9月21日

GSユアサ プレスリリース(PDF)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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