世界自閉症啓発デー、ヘルプマークへの期待

「外見からは分からないが配慮や支援が必要な人」の中にオーティズム(自閉スペクトラム症)を含む発達障がいのある人がいる。「外見から分からない」ということは、配慮や支援が受けにくいだけではなく、そういう人が社会の中にいるということに気づくのも難しい。私の知る限りでもオーティズムに関しては、日本各地で支援が必要であることを知らせるバッジを目にすることはあった。(NPO法人あっとオーティズム理事長、LIUB Japan 実行委員会実行委員長=佐伯 比呂美)

しかし、地元では使えても旅行に行けば通用しないなどの不便さがあった。LIUB Japan実行委員会で配布するチラシやポスターに全国のバッジのデザインを全て掲載するという話が出たこともある。

ヘルプマーク

今回皆さんに知って欲しいと思うヘルプマークは、外見からは分からないが配慮や支援を必要とする人(ペースメーカー、義足、内部障害を持つ人など)がつけ、周囲に知らせるためのものである。東京都が2014年に作り都営地下鉄などで配布されたのが始まりである。2018年2月5日時点で18の都道府県が導入している。(東京都福祉保健局HPより)

ヘルプマークは全国共通のマークであるので日本のどこへ旅行に行っても通用するマークとなる。配慮や支援を得るという意味でオーティズム(自閉スペクトラム症)などの発達障がいのある人々や多くの家族にとっては大変ありがたいものである。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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