緑のコーヒー豆飲料、若手起業家が開発

世界のソーシャルビジネス/オーストリア

オーストリア・ウィーン郊外で生まれた、新ジャンルの飲料「ベルンシュタイン」が欧州で人気だ。2015年、当時19歳だった若者2人が開発した飲み物で、焙煎していない緑のコーヒー豆と地元産ハーブや果物を使用。豆はニカラグアやペルーから、オーガニックでフェアトレードのものを輸入している。(ハノーファー=田口 理穂)

さわやかな飲み口のベルンシュタイン (撮影:エリアス・クルテンベルガー)

開発者はルーカス・レンツとマーティン・パウルの2人。調理や給仕、観光を学ぶ職業学校を卒業した同級生だ。

ルーカスが2013年にサウジアラビアのホテルで働いていたとき、焙煎していない緑のコーヒー豆から飲み物を作っているのを初めて見た。もともとルーカスは「市場に出回っている清涼飲料水は『色つき砂糖水』。本物の材料を使い、価値ある飲み物をつくりたい」と考えていた。

そこで緑のコーヒー豆からエッセンスを取り出し、オーストリアの伝統的なハーブや果物を使うアイデアが生まれた。コーヒー豆はニカラグアやペルーから、オーガニックでフェアトレードのものを輸入している。

「ベルンシュタイン」は2種類ある。起業当初から販売している「コーネル」はコーヒー豆に、おばあちゃんの味といわれる「ニワトコの花」のジュース、中世のころから酢の代わりに使われてきたブドウの果汁をメインに、ハイビスカスで赤い色を付けた。

2017年に新登場した「マルメロ」は、コーヒー豆とブドウ果汁のほか、オーストリアで昔からよく食べられているマルメロ(カリン)とリンゴを使った。馴染みのある味なのに、新鮮な爽やかさがある。

※この続きは、オルタナ52号(全国書店で発売中)掲載の「世界のソーシャル・ビジネス」でご覧ください。

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