環境報告大賞にトヨタ自動車

環境省と一般社団法人地球・人間環境フォーラムはこのほど、第22回環境コミュニケーション大賞表彰式を開いた。314点の応募が集まったなか、環境報告大賞にはトヨタ自動車が輝いた。(オルタナ総研コンサルタント=室井 孝之)

第22回環境コミュニケーション大賞 八木裕之審査委員長

今回の環境コミュニケーション大賞は、環境報告書部門196点、環境経営レポート部門118点の合わせて314点の応募があった。それぞれ76点と29点の合わせて105点が受賞した。

環境報告書部門では、トヨタ自動車が「環境報告大賞」、味の素が「持続可能性報告大賞」、イオンが「地球温暖化対策報告大賞」を、環境経営レポート部門では、来ハトメ工業が「環境大臣賞」を受賞した。

トヨタ自動車の「環境報告書2018-トヨタ環境チャレンジ2050にむけて-」は、2℃未満シナリオ分析に基づき、気候関連リスク・機会を検討、2050年ビジョンの間を埋める2030年マイルストーンもシナリオからバックキャスティングで策定されており、そのロジックが評価された。

来ハトメ工業の「環境活動レポート2018年版」は、SDGsと併せて個人の役割・責任を明確にし、効果的な実施体制を構築している様子が読み取れることなどが評価された。

第22回環境コミュニケーション大賞審査委員長の八木裕之横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授は、「環境報告書部門は、国際的な動向に対応し、企業経営に環境課題を落とし込んでいる企業が増えた。長期ビジョンや実施プロセスを経営トップ自らが語るというメッセージ性が強くなっている」と講評した。

環境コミュニケーション大賞審査委員・環境報告書部門選考ワーキンググループ座長は環境監査研究会代表幹事後藤敏彦氏、環境経営レポート部門選考ワーキンググループ座長は首都大学東京都市教養学部都市政策科学科授奥真美氏が努めた。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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