■ファッションショーの開催も

スルシィでは現在、全国の百貨店での展示販売や店舗での常設販売などを通じて、年間1500ほどのバッグを販売している。また他社ブランドの製品を受注して生産するOEMなどにも力を入れており、帽子やクッションカバーなど製品の幅も広がってきている。
バッグのデザインは関谷さんが行ってきたが、今後現地スタッフにも任せていく方向だ。デザイナーを育てるために、年1回コンペティションを実施している。
地域の体育館を借り切ったファッションショーもこれまでに2回行った。編み子の女性たちは自分で編んだ製品を持ち、化粧をしてランウェイを歩く。「人々の前を堂々と歩くことで、家族や地域の理解も深まる」と関谷さんは話す。
BCtAに加盟したスルシィは、2020年に向け現在約50人の編み子を100人に増やすことを目標に掲げる。事業を通じSDGs達成への貢献を進めていく方針だ。
