国際環境NGO「350.org Japan」の代表に富士火災海上保険の横山隆美・元社長が就任した。350.orgは2008年に米国で発足し、いま世界で急速にネットワークを広げている環境NGOの成長株だ。特に世界の金融機関に対する綿密な調査と厳しい姿勢で知られる。その日本支部代表にベテランの金融マンが着任したことで、支部の存在感も増しそうだ。(オルタナS編集長=池田 真隆)
350.org(本部・米ニューヨーク)は2008年、世界的環境ジャーナリストであるビル・マッキベン氏がバーモント州ミドルベリー大学の学生らと設立した。
特に石炭火力発電やそれに関係する開発企業、金融機関に対するダイベストメント(投融資・預貯金の引き上げ)活動に積極的に関わり、メーリングリストを通じて世界に急速に賛同者を広げている。
そのネットワークはわずか10年余りで世界188カ国に達したという。日本ではメーリングリストに5000人が参加し、東アジアでは50000人が参加している。常勤のスタッフがいる支部は30カ国にあり、日本には2015年に支部ができた。