年間380トンのプラ削減量は、「キットカット」全体のプラスチック使用量の「3割程度」(高岡CEO)という。今後2020年9月までに「キットカット」大袋全製品の外袋の紙パッケージ化を目指す。個包装については賞味期限など品質保持の問題で、既存のプラ素材を維持するが、2021年にリサイクルしやすい単一素材にすることを目指している。
ネスレは2005年に発表したCSV(共通価値の創造:Creating Shared Value)の理念に基づき、社会課題解決に事業戦略として取り組んでいる。紙パッケージ化を通じ、プラごみの削減や海洋流出を減らすという世界的な課題に取り組むことで、事業の持続的成長を目指す考えだ。
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