進む「脱プラ」、韓国でレジ袋が全面禁止

■飲食業界にも広がる「脱プラ」の波

ファストフードでもテイクアウトに関してはプラスチック製のレジ袋を廃止し、有料で紙袋の提供を行っている

プラスチック削減の動きは、レジ袋にとどまらず、飲食業にも波及し始めている。「カフェブーム」という背景からカフェが多い韓国では、カフェでの「脱プラスチック」が進められている。テイクアウトの場合はプラスチック容器による提供となるが、店内での場合はマグカップやグラスでの提供が原則となっていて、これは、ファストフード店でも同様である。ファストフード店においても先の「レジ袋全面禁止」と合わせてテイクアウト用の袋に関してもプラスチック製のものから紙袋に切り替えられている。

このように日本以上に「脱プラスチック」が進んでいる印象を受ける韓国ではあるが、問題点や課題がない訳ではない。特にスーパーなどでは生鮮食品や青果物を入れるビニール袋の使用にも顧客に対して使用の制限を呼びかけるなど過度な動きに戸惑いや不満の声もあがっている。こうした動きや長く一人でも多くの国民に浸透させていくには臨機応変且つ中・長期的な国と自治体の取り組みが不可欠ではないだろうか。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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