美容室が子ども用ウィッグの無償提供を支援

美容室経営などを行うレボル(埼玉県川口市)は12月25日から、髪の毛をなくした子どもたちに笑顔を届けるため、日本かつら協会(神奈川県川崎市)が運営する「スマイルプロジェクト」に参画することを発表した。全国45店舗の直営・加盟店舗で、対象商品の売り上げの一部を同協会に寄付する。(オルタナ編集部=中山涼太)

スマイルプロジェクトは、高校生以下を対象にウィッグを無償提供する「ウィッグドネーションプロジェクト」だ。小児がんによる抗がん剤の投与、脱毛症、アレルギーなどが原因で髪が抜けてしまったり、抜毛症のように自ら髪を抜いてしまう疾患にかかったり、髪の毛をなくしてしまった子どもたちを支援する。

子どもは大人たちと違い、成長が早く、頭のサイズも変わるため、何度もウィッグの買い替えをする必要がある。一方で、手に入りやすい低価格帯の商品は品質の悪い商品も多い。自然でストレスなく使用できるウィッグは高額なものが多く、経済的に負担になっている。

しかし、子どもたちにとって、思春期に頭髪が無いということは、学校に行くことが辛いだけではなく、いじめの原因になってしまうこともあるという。同プロジェクトでは、ウィッグ製造をしている企業の協力のもと、高品質のキッズウィッグが提供されるという。

同社は「髪の毛の大切さを誰よりも知り、髪の毛で悩んでいる子どもを一人でも多く笑顔にすることが美容業界に携わり、美容師が多数在籍する同社だからできることであると信じ活動していく」とコメントしている。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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