◆遅れている日本の「脱プラスチック」

SDGs推進において、女性の認知率と参加率アップを重要なファクターとして考え、「SDGs WOMAN」や「HAPPY EARTH」プロジェクトも推進しているHAPPY WOMAN。そのなかでも世界の潮流である脱プラスチックをテーマにした「脱プラへの挑戦」について少し触れたいと思う。
登場するNHKエンタープライズの堅達京子エグゼクティブ・プロデューサーは、気候変動をテーマに数多くのドキュメンタリーを制作してきた。NHK BS1スペシャル「“脱プラスチック”への挑戦」「大水害・大火災」やNスペ「未来への分岐点」を放送。今年1月には、「脱プラスチックへの挑戦―持続可能な地球と世界ビジネスの潮流」を出版している。
トークセッションではリコージャパン経営企画本部に所属し、様々な企業の女性CSR担当者などで組織する「CSR48」総監督の太田康子氏が聞き手となり、今世界で起きている気候変動やその原因とされている使い捨てプラスチックの問題について発信した。
世界では「脱プラスチック」が企業・政府・消費者を巻き込む大きなうねりとなっているが、一方日本では今年の7月にやっとレジ袋が有料化になるという状況であり、欧州やアジアと比べても対応は大きく遅れている。
本セッションでは、企業そして我々が消費者として出来ることは何かという点について、具体的な事例をもとに議論が進んだ。
オンライン参加者からの感想の中には「こうした大事な問題を発信する強力な担い手の女性がマスコミにいるということに勇気づけられた」という声があったが、堅達氏のコメントからも、この重大な社会問題に気付いてしまった自分が強く発信しなくてはという強い使命感が感じられた。
最後に太田氏が「気づいた我われが、まず行動に変えていく。そして、それを自分だけに留めず、社会にも、それは家族だったり友人たちにも伝えて、みなに広めていくということが大事なのではないか」と締めくくった。