IEA予測「近い将来原油高騰も」

国際エネルギー機関(IEA)は11月9日、2010年版「世界エネルギー見通し」を発表し、今日の需要増のまま各国が対策を打たない場合のシナリオの一つとして、原油価格が2035年に1バレル243ドルとなる可能性を示した。また世界のエネルギー需要は、中国など新興国の需要増で08年の122億トン(石油換算)から180億トンに増えかねない。

現在の原油1バレルの価格は、ニューヨークの原油先物市場で9日現在、約88ドル。一方で風力や太陽光など自然エネルギーも、投資や政府支援策の増加で08年の7%から35年には14%に増える可能性があると予測する。

中国のエネルギー消費量は09年に米国を抜いて世界一に。同予測では、中国の需要は08年から35年にかけ75%も増え、世界全体に占める割合は17%から22%に上昇するという。(オルタナ編集部=石井孝明)11月11日

IEAエネルギーアウトルック(日本語要約版)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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