味の素は公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン、財団法人日本フォスター・プラン協会と共同で、ガーナでのソーシャルビジネスを進める。離乳期の栄養強化食品の2012年度からの本格販売を目指す。
同社では1995年度から途上国の栄養改善に取り組み、2009年度から政治の安定・学術機関の存在・社会セクターの充実などを理由にガーナでの商品開発に着手。今回、現地で15年以上活動を続けてきた両NGOと手を組んだ。
ソーシャルビジネスとは、事業性を確保しつつ社会的な課題を解決するもの。途上国で展開する場合はBOP(ボトム・オブ・ピラミッド)ビジネスとも呼ばれる。
味の素は、今回の取り組みを通じてBOPでのビジネスモデルの早期の確立を目指す。同社の中尾洋三CSR部専任部長は「ガーナでの事業は、将来の利益の源泉であるブランド力の強化につながる」と語る。また、将来的には西アフリカ諸国への横展開も図りたいとしている。(オルタナ編集部=瀬戸内千代)2010年11月15日