スーパーコンピューターと気候変動とフロンの話

理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳」が今年6月、計算速度1位を達成し、大きな話題を集めました。それ自体は快挙ですが、このスーパーコンピューターの消費電力は一般家庭10万世帯分に上るそうです。

『地球に住めなくなる日』(D・W・ウェルズ著)は、「いま急速に広がっている仮想通貨ビットコインは、マイニングと呼ばれる「採掘」作業で消費する電力が、世界中の太陽光パネルが生み出す電力より多い」と記しています。

サーバー自体は、近年の技術革新により、個々の消費電力は減っています。しかし、新型コロナによる遠隔ワーク・動画配信の普及や、5Gによるデータ送信も加速度的に広がることを考えると、今後、世界のサーバー数はさらに増えていくでしょう。2025年には、IT機器による消費電力が、国内総発電量の20%を占めるとされます。
データセンターの消費電力の45%が冷却設備

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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