東京司法書士会は9月14日から2021年3月29日までの毎週月曜日の夜、電話相談「いのちを守る何でも相談会」を実施する。学校でのいじめや職場のパワハラ、返済できない借金や心の疲れなど様々な問題に対し、「身近な法律家」である司法書士と精神保健福祉士などが連携して常時2人体制で対応。自殺に追い込まれる前に、複合的な問題の解決の糸口を見つけてもらう狙いだ。フリーダイヤルで相談料はかからない。(堀理雄)
「様々な問題が複合的に連鎖するなかで、自死に追い込まれてしまうことが多い。一つひとつの問題について、どこに何を相談すればよいのか、解決に向けた糸口をつかんでもらえたら」。こう話すのは、東京司法書士会企画部理事で自死問題対策委員会を担当する諏訪達也さんだ。
司法書士は不動産や会社の登記、債務整理や法的なトラブル解決、調停、民事訴訟など暮らしに身近な法律問題を扱う。電話相談では司法書士とともに精神保健福祉士や公認心理師・臨床心理士も同席して相談を聞き、両者の視点を生かした広い視点からアドバイスなど対応を行う。
相談会は2011年から毎年実施。例年は面談による相談も並行して行っているが、新型コロナウイルスの感染防止のため今回は電話相談に絞り、自死リスクが高まる月曜日に受け付ける。諏訪さんは「相談することで何かしら元気を出してもらえたら嬉しい。気軽に電話してほしい」と話す。
相談は9月14日から2021年3月29日までの毎週月曜日、18時から20時半まで受け付ける(祝日および年末年始の12月28日、1月4日を除く)。番号はフリーダイヤルで0120-617-123。相談料は無料。家族や友人の悩みでも受け付けている。