積水ハウス、男性社員の育休取得100%を達成

積水ハウスは9月17日、「イクメンフォーラム2020」をオンライン開催した。同社は男性社員が1カ月以上の育児休業を取得することを目指し、2018年9月に「イクメン休業」を開始。取得率100%を達成している。同フォーラムでは、「イクメン白書2020」を発表したほか、「イクメン休業」推進や育休の質を向上させるうえでの課題などについて議論された。(オルタナ編集部=松田ゆきの)

積水ハウスは2019年、よりよい社会づくりを考えるきっかけにしたいという思いから9月19日を「育休を考える日」に制定した。

男性社員の育休取得促進でより良い社会づくりを目指す積水ハウスの仲井嘉浩社長

同社は2018年9月から「イクメン休業」制度を運用開始し、2020年8月末に取得対象男性社員のうち、取得期限を迎えた男性社員670人が1か月以上の育児休業の取得率100%を達成した。

仲井嘉浩社長は、社会の幸福度を高めるために「まずは自社の社員が幸せになることが先決」と話した。視察先のスウェーデンで、平日の昼間、ベビーカーを押しているのが男性ばかりだったことに衝撃を受け、同社での育休の在り方を見直したと言う。

2020年は4月から国家公務員の男性育休義務化が始まったほか、コロナの影響で家で過ごす時間が増え、これまで以上に仕事と育児の両立、家事・育児への参画が課題になっていることから、イクメンフォーラムのテーマを「わが家をもっと、幸せに」に設定した。昨年に引き続き2度目の開催となった本フォーラムで、全国の20―50代の男女9400人を対象とした調査結果をとりまとめた「イクメン白書2020」を発表した。

育休を取らない理由「制度が未整備」

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