野菜・果物は皮ごと調理、家でできる食ロス削減

【連載】KIYOの哲学、考察編

SDGs(持続可能な開発目標)では、2030年までに達成すべき17の目標が設定されている。新たな感染症や、ここ数年世界中で起きている異常気象、蝗害など喫緊の課題に立ち向かいつつ、この目標達成に向けても我々は努力を続けなければならない。

殊に目標12「つくる責任つかう責任」で明記されている「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる」については、今すぐ実行に移さなければならない。

具体的には私たち自身が日々の食生活において「食品ロス(本来食べられるのに捨てられている食品)」をなくす、ということだ。

日本の食品廃棄物量は年間2842万トンであり、そのうちの食品ロス量は年間646万トンで、1人当たりのフードロスは51キログラムになる。

これは年間1人当たりの米の消費量(54キログラム)とほぼ同量なのである。食料危機が現実味を帯びてきた今、一人ひとりの食に対する意識改革と実践が望まれている。

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KIYO (南清貴)

KIYO(南清貴) 一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事 食事の大切さを提唱し家庭料理のシステム化の普及に取り組んでいる。著書『行ってはいけない外食【10万部突破】』(三笠書房)、『究極の食』(講談社)等多数。最新刊『大切な人に食べさせたくないもの食べてほしくないもの』(ワニプラス)。

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