野菜・果物は皮ごと調理、家でできる食ロス削減

日本のごみ処理施設は1103施設、最終処分場は1651施設あるといわれ、世界で最も多い。世界の焼却場の7割は日本に存在している、ということも重大な事実だ。

国土面積が狭いため、燃やすという方法が処理の主流となってしまうという理由もあるが、それにしても多すぎる。私たちが食品ロスをなくす努力をすれば、焼却場の数も少なくなるだろう。無理なく食品ロスをゼロに近づけるために、最も合理的かつ実現可能な方法は、家庭料理をシステム化することだと考察する次第である。

Likoのワンポイントアドバイス

家庭の食品廃棄は消費期限切れや調理後の食材クズ、残飯などがあるが、いずれも水分を多く含むため焼却炉への負荷が大きい。

野菜、果物は紫外線や外敵から守るために皮にポリフェノールやビタミンなどの栄養素が多く含まれていることから、皮ごと調理することで多様な栄養素を摂取することができる。皮の残留農薬は30秒以上かけて流水で洗うことでほぼ落とすことができる(果物のワックス剤等は除く)。

根菜類は泥なども含めてスポンジなどで擦り洗いもするとよい。やむを得ず廃棄する食材はコンポストでたい肥化することも可能である。

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KIYO (南清貴)

KIYO(南清貴) 一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事 食事の大切さを提唱し家庭料理のシステム化の普及に取り組んでいる。著書『行ってはいけない外食【10万部突破】』(三笠書房)、『究極の食』(講談社)等多数。最新刊『大切な人に食べさせたくないもの食べてほしくないもの』(ワニプラス)。

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