経済学者や政治学者らで構成され世界情勢の改善に取り組むことを目指した国際機関世界経済フォーラム(WEF)は1月19日、2021年版の「グローバルリスク報告書」を発行した。同報告書はWEFがスイス・ダボスで開く年次総会(通称:ダボス会議)に合わせて2006年から毎年発行している。事業活動に影響を及ぼす国際的なリスクを調査しているので、サステナビリティ担当者にとってリスクを事前に把握できる「指標」として活用されてきた。今年の報告書の要旨をまとめた。

緑色の環境リスクが目立つグローバルリスク展望2021

同報告書は650人以上の専門家にヒアリングを行い、企業の脅威となるリスクを短期・中期・長期でまとめた。今年は新型コロナウイルスの世界的な蔓延があり、「感染症」リスクの順位が上がった。

「発生の可能性が高いリスク」というランキングでは、「感染症」は2020年には10位以内に入っていなかったが、今年は4位に上がった。「影響が大きいリスク」というランキングでは、1位だった(2020年には10位)。

今年も長期的リスクの上位は環境リスク

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