――アフリカではどのようにビジネスを展開していくのですか?
ベナンは仕事不足で、まず雇用創出が必要だと感じました。過去の経験を生かし飲食業を始めようと物件を探していた時、突然、有名カフェ&ベーカリーの事業譲渡の話が舞い込んできたのです。
10社以上のコンペで資金不足もあり交渉は難航しましたが「これまでの想いを引き継ぎながら事業を成長させたい」という私達の想いが伝わり、ライバルの半額以下の提示金額にも関わらず、譲渡してもらえることになりました。
事業を営む上で大切にしたのは、愛をベースに「ローカライズ」することです。歴史上の出来事を鑑みても、先進国のやり方・考え方・価値観を絶対に押し付けてはいけない。
当初は現地スタッフとぶつかってばかりでしたが、「舞台は日本ではない、ベナンなんだ」ということを体に染み込ませ、彼らのやり方・考え方・価値観を尊重しつつ、日本の良さを取り入れ、調和・融和していくということを意識し、経営しています。