英国、「グリーン革命」なのに炭鉱を新開発する矛盾

英国政府が1月、北イングランドで新たな石炭開発事業を認可し、波紋を呼んでいる。温暖化ガス排出係数が高い石炭の新鉱山開発に対して、環境団体は猛反発している。地元自治体は雇用確保の観点から計画を後押ししており、CCS(二酸化炭素の回収・貯留)を含む環境対策も万全だとし対立は続きそうだ。英国は昨秋、10項目からなるコロナ禍からの復興と成長プラン「グリーン産業革命」を発表したが、早くも黄信号が付き始めた。(ロンドン=冨久岡ナヲ)

ウッドハウス炭鉱の完成予想図。農業施設のような外観だ
(c) West Cumbria Mining
fukuoka

冨久岡 ナヲ・ロンドン 記者

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..