プロバスケットボールBリーグに所属する名古屋ダイヤモンドドルフィンズが12月17日、「スポーツ気候行動枠組み」に署名し、UNFCCC(国連気候変動枠組条約)から正式に認定された。これはスポーツ界が世界規模で気候変動に取り組む試みで、日本のプロスポーツ1部所属クラブとしての認定は初めて。署名団体にはNBAやFIFA、ニューヨーク・ヤンキーズなど、184団体が参加しているが、日本ではこれまで東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会などが署名している。(寺町 幸枝)

国際戦略として外せないSDGsの考え方

名古屋ダイヤモンドドルフィンズの事業戦略推進グループ、園部祐大さんと上原小夜さん ⓒNAGOYAD

1月28日、一般社団法人Sport For Smileが主催したオンラインセミナー「スポーツXサステナビリティ・フォーラム2021」に、Bリーグ名古屋ダイヤモンドドルフィンズの事業戦略推進グループに所属する園部祐大さんと上原小夜さんが登壇した。国際戦略に重点を置く同クラブは、「SDGsへの貢献」や「社会的に責任を果たすこと」が必須との考えに立ち、今シーズンから「ドルフィンズ・スマイル」というイニシアティブ(戦略構想)を立ち上げている。

このイニシアティブは、クラブを中心に、ファンと企業と地域が一丸となってSDGsを再構築した「オフコートの3Pアクション」を促すものだ。環境問題への取り組み(Planet)、弱い立場にある方々への支援(People)、そして防災・国際平和(Peace)の3つの分野で社会課題解決を目指す活動を指す。

その一環として、例えば今シーズンは会場で販売する飲食物に使用する資材の脱プラスチックと環境配慮アイテムへの転換を行い、全体の81.9%を達成した。多くのベンダーが関わるこのプロジェクトに対し、「ドルフィンズの思いに共感する」と協力を惜しまない飲食出店者が多く、100%を目指して動きを活発化させているという。

ファンからも応援するクラブが環境対策やSDGsの情報を発信していることで、「楽しみながら知識を得てもらえており、その状況に対してスポンサーからも評価されるという好循環を生んでいる」と園部さんは話す。

CO₂排出計測企業との協業は必須

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